スタジオノートの工房は北海道のほぼ中央にあります。森の中の工房は「白樺」や「カラマツ」などの木々に囲まれ、エゾシカ、エゾリス、クマゲラなどの鳥や動物の姿を見ることができます。夏は暑く(それでもエアコンはいらない)冬はものすごく寒い。こういった厳しい気候を持つ場所ではありますが、周辺の山にはおもちゃの材料となる良い木が沢山あります。そしてこれらの恵まれた環境の中でスタジオノートのおもちゃは作られています。冬場の作業はかなり辛く、手足がしもやけになる事もしばしば、あまりの寒さに機械も凍りつきそうで、モーターが回りづらい事もあります。寒い日の作業は顔の感覚もなくなり、鼻水がタラーりということも…。それが機械の上に落ちたとき時には一瞬で凍りつきます。それを見ると、思わず「おみごと」とつぶやく。
山の中ですが、一応道路はあります。ただしこの先は行き止まりです。
冬の景色、1月〜2月はとにかく寒い。
この場所で作業しています。
基本中の基本となる機械、すべての作業はここから始まります。材料の厚みを決める機械で、木工の仕事を始める場合、最初に購入するのではないかと思います。すこし高くても良い機械を購入する事をおすすめします。
左が手押しカンナ盤、右が自動カンナ盤、大洋製です。
おもちゃ作りにおいて、かなり重要な役目を果たしています。四角い材料から周りを削って、おもちゃの形へと整えていきます。とても便利で、うまく活用する事で作業の可能性は広がり、興味深い機械です。おもちゃごとにジグを作るため、段取りが大切です。
危険も大きく、取り扱いには注意が必要です。
おもちゃの平面を研磨するときにつかっています。治具を使って円盤を作ったりもします。思う以上に登場回数も多く、かなり人気の機械です。
100番から400番までのペーパーを使います。
車輪などの、丸いもの以外のおもちゃは、全てこの機械を使って仕上げます。ペーパーの種類も多く、スポンジの固さの種類もあり、多くの組み合わせを考えながら研磨していきます。手触りを決める、大切な作業になるので、じっくりと時間をかけて仕上げます。同じ作業が何日も続くこともあり、体力勝負の作業でもあります。
この機械の前に座っている時間が一番多いかも。
車輪や円盤状のものは、このモーターに取り付けて回します。そこにペーパーを当てて研磨していきます。手の中から伝わる熱と形を感じながら仕上げていきます。120番、240番、320番、つや出し、というように3〜4回程、研磨作業を繰り返して仕上げます。この時キズなどが残っていると、オイルを塗った後、目立ってくる事になるので、目でも確認しながら進めます。
ひとつひとつ地味な作業が続きます。 腰いてー
大きな機械ではありませんが、使い勝手が良く、かなりお気に入りの機械です。個人輸入したアメリカ製ではありますが、ハンディルーターをテーブルの裏側に取り付けて使用します。ルーターを使用される方は分かると思いますが、ルーターの刃の高さを調整することは、とても面倒な事です。この機械を使うと、面倒であった微調整が簡単に行えるようになる為、すごく助かっています。
あまりの使い勝手の良さで4台も買ってしまいました。
健康に作業を続けていく為に必要なもの。木材の加工には、沢山のおがくずや粉塵がでます。それらのものを放っておくと、工房が散らかるだけでなく、塵肺などの心配もおこってきます。ここでたまったオガクズは、にわとり牧場の産卵箱の中や、小屋の中に撒くほか、冬期の暖房としてつかいます。
この機械の他、2台を使って工房をきれいにします。
大きなボール盤に取り付けて使用します。うちでは、50mm,60mm,80mm,130mm,の円盤を、この機械でくり抜く事が出来ます。
写真 上
切り抜かれた車輪です。
写真 右
大きな力が掛かるので、
注意が必要です。
ほかにも沢山の機械を使って作業しています。
おもちゃを作ること以外にも、いろんな機械を調べたりすることが、自分の趣味にもなっています。カタログを眺めながら、どのように作業をしたらよいか考えてる時間が楽しい。
木のおもちゃと木製雑貨 スタジオノート 〒079-2401 北海道空知郡南富良野町字幾寅1355-3
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