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木育とは
木育とは、子どもをはじめとする全ての人が、『木とふれあい、木に学び、木と生きる』取組です。それは、子どもの頃から気を身近に使っていく事を通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育む事です。
以上のような言葉が、基本理念として定義されています。
スタジオノートの考える木育とは?

近年、木育という言葉が生まれました。私は木を通して多くの事を感じ、多くの事を考えます。仕事をしている上での事だけではなく、木を目の前にしていると生きていく上で大切な事や自然との共存など、多くの事を教えられているような気がしてきます。私が木から学び、考えさせられたように、おもちゃを通して子供達へ何かを残していきたいと思う様になりました。

私は、おもちゃを手にしたときの木の感覚をとても大切に考えています。いま楽しく遊べるだけでなく、木の感覚がいつまでも手の記憶として残るようなおもちゃを作りたい。そんな思いを持ちながら、木を磨くことに力をいれています。「体に刻み込まれた記憶はいつまでも残っているもの」。そしてそれらの記憶はふとした拍子に蘇るものだと思っています。木のおもちゃで遊んでいた子供達が大人になったとき、木を懐かしむようでいてほしい。そのとき感じるもの、木の温もりを子供達へ繋いでいってほしいと思います。

作り手から使い手へ、親から子へ、木とビー玉がかすがいとなって、人との繋がりを持ち、より多くの子供達へ伝えられていくことを願っています。スタジオノートで作られるほとんどのおもちゃは北海道のカバの木で出来ています。厳しい自然の中で生き抜いてきた木は、堅くて丈夫な特徴を持ち、子供の成長とともに沢山のキズやヨゴレがおもちゃに書き留められ、おもちゃとしての役割を終えた後も思い出のアルバムとしてずっと残り続けます。その為にも木のおもちゃは丈夫でありたいと思います。何世代にも渡って受け継がれた木のおもちゃは多くの歴史を持ち多くの想いが詰まっています。それらを手にした時、多くのことを考え、感じる力が私の考える木育だと思います。

何となくでもいいから、木の手触りと温もりが、手のひらの記憶となったらうれしい。
指先を器用に使ったり、動きを考える事で、木の楽しさを感じられたらうれしい。
線香花火を見た時に感じる懐かしさは、木に触れた時に感じる懐かしさに、似ているような気がします。
寒さ厳しい北海道で育つカバの木は、目が細かく、とても堅い。育つ環境により木の形や堅さ、節の多さや木の曲がり、人間と同じ様に一本一本が違う木となって育ちます。だからこそ、木はおもしろい。
木が立っている姿をみていると生命力を感じます。
その命を使って、おもちゃにしています。
この本は、自分が木に対する考えを大きく変えた本です。宮大工の人たちの話がメインですが、物事の考え方、人への接し方、木から教えられる沢山の事、飛鳥、奈良時代から伝わる多くの知恵、木を通しての教育の事など、本当に沢山勉強になりました。これは自分にとっての教科書です。
自分にとっての木育の原点かもしれません。
木のおもちゃと木製雑貨 スタジオノート 〒079-2401  北海道空知郡南富良野町字幾寅1355-3 
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